金曜日、世界食糧計画は2020年のノーベル平和賞を受賞しました。
これは、特にコロナウイルスのパンデミック時に、国連機関が世界中の飢餓を防ぐために活動している重要な取り組みが認められたものです。
「国際連帯と多国間協力の必要性はかつてないほど顕著になっています」とノルウェーのノーベル委員会のベリット・ライシュ・アンデルセン委員長は受賞理由を説明しました。
彼女は同組織が「飢餓と闘うための努力に対して」賞を受賞したと発表しました。
「世界食糧計画は、世界がパンデミックに直面している現在、その努力を集中的に強化する能力を発揮しました」と彼女は述べています。
「この危機はインフラが脆弱で、それゆえ食糧供給が不安定な地域社会や国々を襲い、それは他の地域社会よりも遥かに深刻でした」
この賞は、紛争に巻き込まれた、または紛争から逃れた貧しい人々に対処する上で、ローマを拠点とする組織が果たす中心的な役割を表彰するものです。
1961年に設立されたWFPは、気候変動と中東やアフリカでの長引く紛争が課題を悪化させている時期に、飢餓に直面した人々のための主要な国際組織になりました。
シリアとイエメンの何百万人もの人々が、生き残るためにWFPに依存しています。
組織によると、8億人以上が慢性的に飢えているとのことで、そのほとんどが紛争の被災地に住んでいます。
この組織には世界中に17,000人のスタッフがおり、約80か国で活動しており、毎日20隻以上の船、92機の飛行機、5,600台のトラックが活動しているとのことです。
最近の国連の報告によると、栄養失調が最も蔓延しているアフリカや南アジアを初めとし、世界中で飢餓に瀕している人々の数は3年連続で増加しています。
とりわけ近年のWFPの最大の課題の中心地はイエメンであり、5年近くの紛争の後、1590万人が飢えています。
WFPの報道官は、これらの人々のうち1,000万人は「飢餓の一歩手前」にあると述べました。
多くのイエメン人は、援助グループが救援を提供しようとする行為を危険にさらす暴力のために、援助の手の届かないところにとどまっています。
WFPは、このような危険な状況にもかかわらず「国内の脆弱な人々のために」支援を提供すると述べています。
ライシュ・アンデルセン委員長は、WFPの活動は、いかなる年であろうとも受賞の栄誉を浴するに値すると述べましたが「急増する世界の飢餓人口とパンデミックによる多くの困難」に直面した年であればこそ、一層に称賛されるべきであると述べました。
The Washington Post