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ベラルーシ、数百人の抗議者を逮捕

by 黒岩留衣
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アレクサンドル・ルカシェンコ大統領に対する4週間連続の抗議行動に続いて、何百人もの人々がベラルーシで逮捕されました。

月曜日、この騒乱の最中に少なくとも633人が拘束されたと内務省は発表しました。

何千人もの人々が厳重な警備体制を無視し、軍隊と大砲が配備された首都ミンスクに集結しました。

 

デモの参加者は、先月の選挙の後で、票の不正操作の疑いでルカシェンコ氏が辞任することを要求しました。

それ以来、政府は反体制抗議者を根絶やしにしようと試みています。

大混乱は少なくとも4人を死亡させ、数百人を負傷させました。

 

活動家オルガ・コヴァルコワ氏

多くの反対派の指導者が国を逃れました。

土曜日には、活動家のオルガ・コバルコバ氏が、近隣のポーランドに避難した最新の人になりました。

彼女は、ベラルーシを離れることに同意しなかった場合、長期間の投獄に直面すると脅迫されたため、やむを得ずポーランドに向けて出発したと述べています。

コバルコバ氏は、治安部隊によって国境検問所まで移送され、たまたま運転手が彼女の顔を認識できたおかげで、ポーランド行きのバスに乗ることができたと語りました。

ポーランド首相マテウス・モラウィッキのスポークスマンは、ポーランドはベラルーシでの抑圧の犠牲者に支援を提供する用意があると述べました。

 

目撃者がロシアのインターファックス通信社に語った証言によれば、集会が終わり、人々が帰宅し始めた頃、突然に警察が抗議者を逮捕し始めたと証言しています。

日曜日のビデオ映像は、私服を着た秘密警官が警棒で抗議者を殴りつけているところを示しています。

 

抗議者を捕らえようとする私服姿の秘密警官

総務大臣ユーリ・カラエフは治安部隊の行動を擁護する発言をしました。

「彼ら(目撃者)はベラルーシの警察の残虐行為について話していますが、私にも言いたいことがあります」

「世界中どこを探しても、我が国の警察ほど人道的で冷静な警察官はどこにもいないということです」と彼は国営ベルタ通信に語ったと伝えられました。

 

集会が始まって以来、日曜日は街頭デモの重要な日となっています。

昨日、治安部隊は、顔をバラクラバ(目出し帽のこと)に包み、黒い服を着て、休暇から戻った大学生を標的にし、通りや大学の建物から(警察車両であることを)表記していないミニバンに引きずり込みました。

 

『リュドミラ』と名乗る1人の女性抗議者はBBCに対し、デモ隊は治安部隊に『決して怯んだりはしていない』と語りました。

「私たちは、何年にもわたって怯えて生きていたあの頃の生活に戻るつもりはありません」と彼女は言いました。

「私たちは長い間、無為に生きてきました。今、ようやく自分たちが意義ある生き方ができるようになったと感じています」

「そして今、私たちは連帯感を持っています。実際、私は個人的には変化が起こっていると思います」

「諦めてたまるものですか」と語った。

抗議行動は、グロドノ、モギレフ、ホメリなど、ベラルーシの他の都市や町でも報告されています。

 

金曜日、リトアニアに難を逃れた野党党首のスベトラーナ・ティカノフスカヤは、抗議者に対する当局の取り締まりをやめさせることを助けるよう国連に要請しました。

37歳のティカノフスカヤ氏は、選挙でルカシェンコ氏に対抗する野党の首席代表を務め、夫のセルゲイティハノフスキーと他の候補者が投獄されたことを受けて、急遽大統領選挙に出馬しました。

彼女は「反対派は警察の暴力を終了させ、すべての政治犯を即時に釈放し、自由で公正な選挙の再実施を要求している」と述べました。

 

先月、EUの指導者たちは、選挙の談合、残虐行為、抗議者の投獄に関与した、まだ名も知られていないベラルーシ当局者に、資産凍結を含む制裁を課すことに合意しました。

ただし具体的な制裁はまだ検討中であるとのことです。

 

ベラルーシに関する国連特別報告者であるアナイス・マリン氏は、大統領としてのルカシェンコ氏の再選は「完全に操作され、国民の票が盗まれた」と述べました。

彼女はベラルーシの警察を拷問を理由に強く非難し、一例として「あまりにも殴打されたが故に昏睡状態に陥った」16歳の少年の例を挙げました。

「当局は恣意的に逮捕されたすべての人々を解放しなければならない」と彼女は言いました。

「政府は自国民に対する狂気の戦争を繰り広げています」

 

一方のルカシェンコ氏は投票不正の疑惑を完全否定しています。

彼はいくつかのEU諸国、特にポーランドとリトアニアが不当に政権交代を強要しようと企んでいると非難しました。

ルカシェンコ氏は、ロシアにいっそう歩み寄る用意があることを示唆し「正しい結論」に至るためのきっかけを、毎週の抗議デモが作ったと述べました。

 

彼は少なくとも2回、ミンスクの自宅の近くで、狙撃用ライフルを片手に携え、防弾チョッキを身に纏い、重武装した警備員に囲まれている姿を写真に撮られました。

 

 

(参照:BBC


つい数時間前の速報によれば、ロシアの反体制指導者アレクセイ・ナヴァルニー氏の意識が戻ったそうです。

ベラルーシの抗議行動とナヴァルニー氏への毒殺未遂事件は、もしかすると無関係ではないのかもしれません。

ロシアは今月下旬から統一地方選を控えており、ロシア当局にとって反体制運動がベラルーシに触発されて勢いづくことは避けたかったはずです。

ベラルーシにしてみても、政府に逆らう者は始末されるという暗黙の脅しになったはずです。

 

ところで先日、BBCのニュース画像を見ましたが、ミンスクの市中に投入された『装甲車』には砲門がついていました。

筆者の乏しい軍事知識に照らした場合、あれは『装甲車』ではなく『戦車』と呼ぶべきだと思います。

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