トランプ米大統領は土曜日、与党共和党に対し、前日死去したルース・ギンズバーグ連邦最高裁判事の後任人事について、指名に向け迅速に行動し、遅滞なく検討しなければならないとの考えを示しました。
ギンズバーグ氏の死去が大統領選の新たな不確定要因となるほか、上院での指名承認審議で激しい攻防が予想される中、トランプ氏はツイッターで後任指名は「遅滞なく行う義務がある」とコメントしました。
共和党のマコーネル上院院内総務は金曜日の夜、トランプ氏が候補を指名すれば承認するよう努めると述べましたが、大統領選投票日の11月3日前にそうするかどうかは明らかにしませんでした。
最高裁は、ギンズバーグ判事が金曜日にすい臓がんのためにワシントンの自宅で死去したと発表しました。
87歳でした。
女性判事のギンズバーグ氏は女性の権利擁護の先駆者的な存在でした。
1993年に判事に就任し、最高裁ではリベラル少数派の中心的なメンバーでした。
現在の最高裁は主席判事を含む計9人の判事が5対4で保守派多数となっています。
ギンズバーグ氏の死去により、最高裁における勢力図がさらに保守派に有利に傾く可能性が指摘されています。
孫娘のクララ・スペラさんによると、ギンズバーグ氏は死の直前「新しい大統領が就任するまで私の後任が決まらないことを切望している」と語ったとのことです。
The Wall Street Journal