朝鮮労働者党の75周年を記念する軍事パレードでは、小型携帯武器から対空および防空システムに至るまで、近代化された膨大な数の軍事システムが披露されました。
しかし、最も注意深く見守られていたのは、11車軸の大型車両に担がれて平壌のメイン広場を転がっていく4体の巨大な新型ICBMらしき兵器でした。
北朝鮮が配信した動画を通じてパレードを監視している軍事専門家は、新型ミサイルが運用可能になれば、世界最大の移動発車式ICBMの1つになり、金正恩が年初に公言していた「新しい戦略核兵器」となるであろうと分析しました。
珍しいことに、パレードは真夜中過ぎに行われ、土曜日の夜に朝鮮中央テレビで放映されました。
広大な金日成広場を明るい光で照らし、空に花火を打ち上げ、数千人もの兵士が一斉に歓声を上げました。
国際社会に対する金正恩のメッセージは、北朝鮮は考慮すべき軍事力を有するが、決して他国の脅威ではないというものでした。
「我々の軍事力は、他の誰にも夢にすら見られないほどに発展し、進化してきた」と彼は語りました。
最先端の兵器システムは、侵略者が「我らが聖なる国」を標的にすることができないことを意味すると彼は言いました。
比較的近代的な兵器システムは、その経済的困難と国際社会からの制裁にもかかわらず、北朝鮮が急速なペースで軍事力への投資と開発を続けていることを示すものでした。
全米科学者連盟(FAS)の非常勤シニア・フェローであるアンキット・パンダは「北朝鮮は、技術的に米国本土を核攻撃することができるのかという疑いの断片を取り除きたいと思っているようです」と語っています。
北朝鮮が最後にICBMの発射実験を行なったのは2017年でした。
旧来の火星15は、8,000マイルの航続距離があるとされており、平壌政府は米国本土全体を核攻撃できると述べています。
専門家は新型の、そしてさらに巨大な大陸間弾道ミサイルはまだテストされていないことを強調し、より確固たる結論に達する前に、北朝鮮国営テレビによって放送された画像をより綿密に調べる必要があると述べました。
しかし、彼らは北朝鮮の兵器が大幅な進歩を見たことについては『疑いの余地はない』と述べています。
The Washington Post