つい数日前、警察官によって突き飛ばされて後頭部を強打し、負傷した老人のニュースについて書きましたが、今回はその続編です。
というか、こんな展開になるとは思ってもいませんでした。
過去には「アポロ宇宙船の月面着陸はなかった」とか「ユダヤ人が陰で世界を操っている」とか、この国には実しやかな陰謀論は数限りなく存在するのですが、今、アメリカの現役大統領の名のもとに新たな歴史の1ページが書き加えられようとしています。
CNNは論評で「トランプ大統領はグジーノ氏が負傷した原因が、警察官による過剰防衛の結果ではなく、彼がテロ組織の工作員であり、二人の警察官は悪意ある極左グループによって罠にはめられた哀れな殉教者であるというストーリーを望んでいるようだ」と語り「大統領がどのような物語を望もうが、大切なのは真実である」と述べ「真実は彼の物語とは程遠いようである」と批判しています。
引用:CNN
これに対しニューヨーク州のクオモ知事は記者会見で「トランプ大統領は、彼が頭をコンクリートの地面に打ちつけ、耳から血を流していた事も『でっちあげ』と批判するつもりなのか?」と問いかけ「彼はいまだにICUのベットの上にいる」とし、大統領は自らの「いかにも無責任で、無謀で、粗野で、愚かな発言」について謝罪するように求めています。
またグジーノ氏の弁護士は「大統領の発言をどうすれば理解できるのか、途方に暮れている」とコメントしました。