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トランプ政権、米国がWHOから正式撤退することを議会と国連に通知

by 黒岩留衣
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明け方になって大きなニュースが入ってきたので、急遽内容を変更してアップロードします。

 

アメリカのトランプ大統領は、米国のWHOからの正式な撤退を議会とグテーレス国連事務局長に通知したとのことです。

トランプ大統領には、ほど近い自らの大統領選挙に向けて、自身に向けられた批判の目を逸らす狙いがあるものと思われます。

これに対し、メディアは一斉に批判的な論調で反応しています。

 

 

複数の当局者の証言によれば、トランプ政権は、米国がWHO(世界保健機関)から正式に撤退することを議会と国連に通知したという。

これは、先週だけでもアメリカ大陸全体でコロナウイルスの症例数が急増している最中での動きである。


火曜日、上院外交委員会の筆頭委員でもある民主党のロバート・メネンデス上院議員がニュースをツイートした。

「議会は、パンデミックの真っ只中でありながら、アメリカ大統領が正式に『米国をWHO⁩から脱退させる』という通知を受けました」

「コロナウイルスへのトランプ氏の対応は『無秩序で一貫性のないもの』であり、それらは正義と呼ぶに値しません」

「この決定はアメリカ人の生命や利益を保護しません。むしろアメリカ人を病気にして孤立させるでしょう」と彼は書いた。

 

国務省当局者はまた「来年2021年7月6日に効力を発揮する『米国のWHO撤退の通知文書』が国連事務総長に提出された」ことを確認した。

国連宛ての書簡は非常に短く、約3文であり、通知文書の概要を説明した情報筋は「今後1年間の撤退のタイムラインを発動させるものである」と述べた一方「その通知が(手続き上)アメリカのWHOからの脱退の最終決定となるか否かは確認できていない」と注意を促した。


両党の議員は、WHOの(中国よりだという)体系的な問題を非難してきたが、一方で多くはまた「1世紀に一度の世界的大流行」の只中にWHOを撤退するというトランプ大統領の発言を非難していた。

 

世界保健機関が中国政府によるコロナウイルス・パンデミックの発生の徹底的な隠蔽を「可能にした」と主張したにもかかわらず、大統領直属の中国タスクフォースのメンバーは、先月、ドナルド・トランプ大統領に国際機関との関係を断絶する決定を『再考』するよう促した。

それは米国が、加盟国として、変化に多大な影響を与えてしまうことを懸念しての判断からだった。

 

WHOは現在の枠組みの中で、個人の安全と人工呼吸器などの医療機器を世界中の病院に届けるための取り組みを調整しようとしている。

現在の環境下でのアメリカの離脱は、ワクチンの開発に不可欠な臨床試験や、ウイルスの世界規模での拡大を追跡する取り組みにも影響を与える可能性があると警告する人もいる。

 

火曜日、WHOの科学者と専門家は今週末にも中国を訪れ、新型コロナウイルスの起源を調査する予定であるとWHOのテドロス事務局長が発表した。

特に、専門家は、コロナウイルスが野生から家畜へ、そしておそらくは人間へと『どのようにして広まったのか』という物語をたどろうとするだろうと、WHOの健康緊急プログラムの総括責任者であるマイク・ライアン博士は述べた。


トランプ大統領は当初、5月にWHOから撤退する意向を示し『ウイルスの起源を隠蔽するためにWHOが中国を支援している』と一貫して非難してきた。

彼はまた、WHOが適切に行動したのであれば、中国から来る人々の旅行禁止をより早く制御することができたであろうとも主張していた。

 

(引用:CNN Breaking News

 

 

確かにWHOのテドロス事務局長には、中国に重心を置きすぎた対応が目についたことは事実だろうと思います。

一方で、アメリカではここにきて感染者と死亡者が爆発的に急増しており、トランプ大統領の決定がアメリカの有権者に受け入れられるかは疑問です。

 

また、アメリカの正式脱退のニュースと入れ替わるように、ドイツがWHOへの『支持』を表明しました。

速報によれば、在米ドイツ大使館の高官が『批判は構わないが、組織を妨害するかのような行為は歓迎されない』と述べて、国際社会に連帯を訴えるとともに、暗にアメリカを批判するかのような声明を発表したそうです。

実は、アメリカとドイツの外交関係もここ数年で急速に悪化しているのです。

 

 

さて、本来ならば今日は『アメリカの国務長官が中国製のソーシャルアプリの使用禁止を検討している』という内容で書くつもりでした。

この話題もアメリカと中国の外交摩擦が一層激化しているという興味深い内容なので、日を改めてアップロードしたいと思います。

 

余談ですが、トランプ大統領の再選はどう考えても無理でしょうね。

 

 

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