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専門家:感染対策に『適切な換気』を追加すべき

by 黒岩留衣
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)防止策にぜひ追加すべきものがあるとすれば、それは『適切な換気』であると専門家は述べています。

 

手洗いやマスク、社会的距離の確保といった感染症対策を促してきた研究者たちは、屋内の換気を必要な対策に加えるべきだと主張するようになりました。

保健科学や機械工学の専門家は、再開を目指す学校や企業に対し、室内の空気をどのくらいの頻度で入れ替えるべきかを勧告し、その目標を達成するために必要な送風ファンやフィルター、その他の設備のガイドラインを出し始めました。

 

「当初、われわれは十分注意を向けていなかった」

新型コロナ患者の治療にあたるブリガム・アンド・ウィメンズ病院のアブラール・カラン医師は話しています。

「外出しないよう指示するばかりで、人々が公共の場に集まる時のことを考えていなかった」

 

新型コロナが空気感染する証拠が増えつつあることがこの考え方を後押ししていると言います。

とりわけ厄介なのは、仮に濃密な接触を避けたとしても、ウイルスが他人にうつる可能性があると示されたことだと疫学者や科学者は話しています。

 

空気感染が正確にどのような役割を果たすかは、まだ科学者が議論している段階です。

ただ「エアロゾル感染」の可能性を提唱する専門家は、これまでに判明した事実だけでも、人々が集まる屋内スペースで綺麗な空気の流れを保つ必要があることの十分な根拠になりうると主張しています。

 

彼らの話では、室内に蓄積されるウイルス粒子を希薄にするため、学校の教室のような公共スペースでは1時間に4~6回新しい空気に入れ替えるのが理想的だとのことです。

 

ウォールストリートジャーナル

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