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正直者はそこには居ない

by 黒岩留衣
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ディオゲネス

ギリシャの哲学者ディオゲネスは、日中にランプを灯してアテナイの街をさまよったと言われています。

「あなたは何をしているのですか?」と問われた彼は「正直者を探しているのだ」と答えたと言います。

「では、見つかったのですか?」と重ねて問われた彼は「いいや、ここには嘘つきとクズしかいない」と言い放ったと伝えられています。

 

トランプ大統領が重大な選挙の1か月前にcovid-19に襲われました。

この致命的な病気で20万人ものアメリカ人が死亡した現在、私たちが本当に必要としているのは、ホワイトハウスからの完全に信頼できる事実に基づく情報です。

信頼できるコミュニケーションが非常に必要であるにもかかわらず、今のところ我々は、少なくとも行政機関のトップレベルでは、ディオゲネス以上に幸運に見放されているように思えます。

アンソニー・ファウチ博士や、おそらく他の数人のトップ医療専門家を除いて、信頼できる真実を語る人は見えません。

 

「ドナルド・トランプの自分に都合の良くないニュースへの対処方法は一貫しています。彼はそれを隠蔽し、逆の見方をし、常に嘘をつきます」とブルームバーグのコラムニストであるティム・オブライエンは述べています。

 

「今、この瞬間も…」オブライエンは私に語りかけました。

「私たちの安全保障に深く関わる国々、つまり同盟国や敵国は、今この国で何が起こっているのか、あるいはこれから何が起ころうとしているのかを、それぞれの立場から評価し、それに応じて行動しようとするでしょう」

「ホワイトハウスから発信される情報が信頼するに足りないのだとしたら、同盟国はどうして米国を信じることができるでしょうか?」

「これは国家の安全保障上の危機でもあります」

 

嘘の文化がホワイトハウスに浸透していることは周知の事実です。

記者や一般市民に「真実を伝えてなるものか」という非常に一貫した意識を持つ報道官たちの行進がありました。

それはトランプ政権の初日、当時の報道官だったショーン・スパイサーが、彼の就任式に集まった群衆の数は史上最大であると嘘をついたときから始まりました。

正確な時を刻むことのできない狂った時計の針は、現在の報道官ケイリー・マケナニーの時計でもまだ狂ったままです。

 

ケイリー・マケナニー報道官:木曜日

 

木曜日の記者会見で、フォックスニュースの特派員ジョン・デッカーは、有権者の郵送投票が「ドブに捨てられた」というトランプの公式発言についての詳細な情報を提供するように彼女に要求しました。

マケナニーはいつものように、人を小馬鹿にしたような言い方で答えました。

「ウィスコンシンの道端の溝です」

彼女はそれ以上の詳細な情報を提供することを拒否しました。

 

ここではっきりさせておきましょう。

 

彼女の発言は、大統領選挙の完全性に対する有権者の不信をさらに高めることを敢えて意図した物語です。

これは、昨年春の在職期間の開始時に、報道機関に対して「決して嘘をつかない」ことを誓約したのと同じ報道官であり、その直後から嘘を広め始めた報道官です。

 

どんなに控えめに言っても、行政当局者の間では問題が広まっているように思えます。

そもそも、それは執拗なまでに嘘をつき続けているトランプ自身から始まっています。

 

ワシントンポストのチーフエディターであるグレン・ケスラーが彼の著書「Donald Trump and His Assault on Truth(ドナルド・トランプと彼の真実への暴行)」の紹介で述べたように「トランプの虚偽のペースと頻度は気が遠くなるように感じる」ことができます。

だとしたら、多くのアメリカ人は既に「気を失っている」のかもしれません。

 

ホワイトハウスがトランプ夫妻の感染の事実を認めたのは、ブルームバーグ通信がトランプの補佐官であるホープ・ヒックスがテストの結果、コロナウイルスに対して陽性であると判定されたことを報告した後でした。

それがなかったら、私たちはトランプの診断についてさえ知っているでしょうか?

知らなかったかもしれません。

 

彼が最近接触した人々はどうですか?

彼らは自身の健康が危機に瀕していることを知っていたでしょうか?

 

PBSニュースアワーのホワイトハウスの番記者であるヤマウチ・アリシンダーは金曜日に「トランプの選挙陣営またはホワイトハウスから、バイデン陣営に対し、コロナウイルス暴露の可能性を警告する連絡はなかった」とレポートしました。

バイデン陣営はニュース報道から状況を知りました。

 

 

みなさん、プレスはどうすればいいと思いますか?

明白なことは、我々はこれからもアグレッシブに取材を続けて、そこで何が起こっているのかを報道し続けていかなければならないということです。

ですが、同時にこうも付け加えなければならないことは、とても残念で悲しいことです。

トランプやホワイトハウスの発言を額面通りに受け取らないでください。

以前よりもさらに注意が必要です。

 

かつてクリントン政権で報道官を務めたことがあるジョー・ロックハートは言いました。

「ホワイトハウスの当局者が大統領の『軽微な症状』について信じさせたいのであれば、彼らはシステムに『証拠』を詰め込む必要があります」

 

一例を申し上げましょう。

有権者の郵送投票が捨てられていたという『ドブ川』はウィスコンシンのどこにありますか?

正確な住所を教えてください。

もちろん地図もつけて。

 

 

昔々、大統領または彼の報道官が極めて重要な問題について声明を出したとき、それはシンプルに真実だと見なされていました。

そして、そのように報道されました。

それは遠い遠い昔話です。

 

今日、利害関係はかつてないほど高まっており、証拠の需要もそうあるべきです。

そうでなければ、アメリカ人は避けようのない合理的な結論に達するでしょう。

声明が大統領のツイートから、または報道官の口から出たものであるならば、それが「真実であるはずがない」と。

 

 

Journalists, beware: This White House can’t be trusted to be truthful about Trump’s health

コラムニスト:マーガレット・サリバンのコラムより抜粋

 

The Washington Post


先月初め、ボブ・ウッドワード氏の告発本が世間を騒がせた頃、CNNのコメンテーターであるクリス・シリザはマケナニー報道官のあまりにも傲慢な対応に業を煮やし「即刻辞任せよ」と言い放ったことがありました。

彼は「ホワイトハウスの報道官は大統領の召し使いではない」と述べ、彼女の発言は国民の政治不信を高めるばかりか、同盟諸国の不信を招き、ひいては国家の安全保障すら危うくしかねないと批判しました。

彼女の態度と発言についてはジャーナリストからの不満や不平はちらほら聞こえていましたが、公然と彼女を批判したのは私が記憶している限りではマーガレット・サリバンが2人目です。

 

管理者:黒岩留衣

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