少し前まで、二人の大統領候補の支持率の空間は6から8ポイントの範囲内でホバーリングしていました。
ファイブサーティエイト(注1)によれば、9月下旬の両者の支持率の差は平均で7ポイントをわずかに下回わっていました。
9月29日の第一回大統領選挙討論会とトランプ大統領のcovid-19感染の後、その差は約10ポイントに拡大しました。
これは、ワシントンポスト/ABCニュースの全国世論調査で、民主党のジョー・バイデン候補が12ポイントのリードを示し、トランプ氏が新たな支持に飢えていることを示す調査結果とほぼ一致しています。
バイデン候補は有権者の女性の間で23ポイントのアドバンテージを持っています。(バイデン 59%、トランプ36%)
これらの数字が当てはまる場合、男性がトランプを11ポイント高く支持し、女性がヒラリー・クリントンを13ポイント高く支持した2016年大統領選挙時からの変化を表しています。
ポスト/ABCの世論調査によれば、バイデン候補は大学教育を受けていない白人有権者層の支持率でトランプ氏に対して26ポイントの差をつけられていますが、大学教育を受けた白人の有権者層では31ポイントの優位性を維持しています。
トランプ氏は、郊外に住む女性の支持を圧倒的に失い、バイデン候補の62%に対して、わずか34%の支持しか得られていません。
彼女らを「主婦」と呼ぶ保守的思考に由来するある種の差別と、新型コロナウイルスに対する一連の無謀さがこれらの有権者層の支持を失った原因であることは容易に想像されます。
新しい入場券を求める共和党員はトランプの政治的死のスパイラルに巻き込まれ、おそらく上院の過半数を失うであろうことが予想されています。
クック・ポリティカルレポートは「最も可能性の高いシナリオとして、民主党が新たに5〜10議席を獲得することを予想しており、増減議席ゼロから民主党の15議席増のシナリオまでの想定が可能である」ことを示唆しています。
トランプ大統領の勝利は理論的にはあり得ますが、それは遠く儚い可能性です。
土曜日に、彼はホワイトハウスのサウスガーデンに集まった比較的少数の群衆の前にたった18分間しか登場しませんでした。
これは、彼が完全なパワーよりかなり弱い状態で活動しているかもしれないことを示唆しています。
彼の主治医は、彼がコロナウイルスに対して陰性であるとテストしたとはまだ言いたがらず、彼が支持者にマスクと社会的距離を義務付けない限り、彼の選挙キャンペーンに反発があるかもしれません。
トランプにとっての最悪のシナリオは、彼自身の病気の再発、または新たなるスーパー・スプレッダー・イベントです。
トランプの支持率の低迷はまだ底を打っていないのかもしれません。
The Washington Post
注1)米国の世論調査専門のサイト。米国大統領選の選挙人団の数にその名を由来する