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第二回討論会:評論家たちの通信簿

by 黒岩留衣
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トランプ大統領に対する採点

 

6点:—モリー・ロバーツ

はい、トランプは前回よりは規律がありましたが、私たちは彼のスタイルに非常に集中しているので、残念ながら彼の話の内容にはほとんど注意を払っていません。

しかし、それは彼に投票するべきか迷っている有権者にとっては、おそらく助けになるでしょう。

今頃、きっと彼らはこう言っています。

「ねえ…ほら…彼は今回は前回ほどクレイジーではなかったよ!」

 

5点:—クリスティン・エンバ

ジョー・バイデンがドナルド・トランプのことを「この場にいるエイブラハム・リンカーン」と皮肉を込めて呼んだとき、トランプは彼と司会者の両方に怒って妨害しました。

それは彼が実際にはエイブラハム・リンカーンには程遠い人物であることを自ら証明した瞬間でした。

ありがとうございます。

大いに役に立ちました!

 

8点:—ヘンリー・オルセン

非常に制御されており、ポジティブとネガティブの両方で多くのポイントを獲得しました。

しかし、おそらくバイデン候補から支持者を奪うには十分ではなく、それが彼がしなければならなかったことであり、出来なかった事です。

 

7点:—デビッド・バイラー

トランプはこの議論で明らかに自分自身を傷つけませんでした。

それは彼にとっては良いことですが、ヘンリーが言ったように、勝ちたいのなら彼はもっと地に足をつけた議論をするべきでした。

それが起こったとは思えません。

 

5点:—グレッグ・サージェント

トランプには、共感と人間性を示す2つの大きなチャンスがありました。

両親が見つからない500人以上の移民の子供たちと、コロナウイルスで20万人以上の家族を亡くした遺族たちです。

彼は両方のチャンスを不意にしました。

それは、迷えるソフトなトランプ支持者を改宗させる最後のチャンスでした。

彼らの数は急速に減少しています。

 

8点: —ヒュー・ヒューウィット

全体として、議論はトランプが必要とし、求めていたものが得られたと思います。

それは選挙戦最終局面にむけたいくらかの「勢い」でした。

バイデン元副大統領の新鮮さの欠落は、大統領選挙の主要なポイントの1つに直接影響したと思います。

 

3点: —ジェニファー・ルービン

聴衆の一部がバイデンについての彼のとりとめのない非難に従心したかは疑わしいと思います。

彼はレースの軌道を変えなければなりませんでしたが、 そうはなりませんでした。

彼は11日後、敗北に直面しているでしょう。

 

5点: —カレン・テュマルティ

トランプは、討論会に臨む前、フォックスニュースで話し、両親が行方不明になっている500人以上の子供たちについて完全に非人道的に聞こえる発言をしました。

彼にとってそれは「オウンゴール(自殺点)」となるでしょう。

彼は、台所のテーブルで家族が語り合うという、ささやかな幸福の概念に冷笑を浴びせました。

それでも、それは彼の中では劇的な改善でした。

 

6.5点: —ミーガン・マッカードル

トランプの言動は、少なくとも前回の討論に比べれば、大幅な改善が見られました。

ただし、前回の議論における彼のパフォーマンスは余りにも低すぎる水準でした。

 

5点: —ユージーン・ロビンソン

明らかに以前よりも優れたパフォーマンスでしたが、彼はハンター・バイデン氏(バイデン候補の息子)を大仰なストーリーに仕立て上げる試みに固執しすぎて失敗しました。

難解な詳細が多すぎて、視聴者はほとんど理解できなかったと思います。

 

バイデン候補に対する採点

 

7点:—デビッド・バイラー

バイデンは前回の討論会よりもパフォーマンスが良かったと思います。

しかし、トランプとは異なり、バイデンは最初の討論会で焼身自殺を試みなかったため、改善の幅は小さかったようです。

 

8点:—ヘンリー・オルセン

彼は彼の気性を何度もコントロールし続けなければなりませんでしたが、概して多くの強力な反撃を行いました。

彼は民主党を活気づけ、弱い支持者を投票者の列に並ばせるのに十分なほど上手に立ち回りました。

 

8点:—ジェニファー・ルービン

彼は、私たちがこれまで見てきた他の候補者と同じくらい実質的な政策を披露しました。

彼は、トランプをトランプらしく(Trump to be Trump)することで、自分自身の価値観をトランプの「完全なる品位の欠落」と対比させることに成功しました。

 

5点:—ヒュー・ヒューウィット

数回の攻防の後、トランプはバイデンよりタフさをアピールできました。

バイデンは一連の重大な誤りを犯し、人類はいずれ石油産業に幕を下ろすだろうとの彼の発言で最高潮に達しました。

 

7点:—グレッグ・サージェント

バイデンは何度かつまずき「人類は最終的にはクリーンエネルギーに移行しなければならない」という発言に対するトランプの歪曲にはっきりと反論することができませんでした。

(これは大きな失言になる可能性があります)

一方、彼はコロナウイルスの対応に関して明白なコントラストを描きました。

これらの2つの問題は、この選挙を決定する大きな要素になる可能性があります。

 

6.5点:—ミーガン・マッカードル

彼は十分なパフォーマンスを発揮しましたが、名前や言葉を忘れ続けていました。

これは見栄えがよくありません。

彼にとって幸運なことは、今日の彼の対戦相手がトランプであったことです。

 

8点:—ユージーン・ロビンソン

全体として、堅実なパフォーマンスを発揮したと思います。

討論自体も、私が想像していたような狂気じみたものではありませんでした。

彼はカメラをのぞき込み、パンとバター(注1)について話したとき、非常に効果的な瞬間がありました。

 

7点:—クリスティン・エンバ

バイデンがしなければならなかったのは大勢を維持することだけでした。

そして彼はうまくやりました。

彼は侮辱に訴えることなくトランプを押し戻し、彼のキャンペーンの主要なテーマを非常に明確に繰り返しました。

「私は品位ある候補者として、すべてのアメリカ人のための大統領になるだろう」

 

7点:—モリー・ロバーツ

トランプの「お行儀の良さ」はおそらくバイデンを助け、彼が選挙戦の軌道を維持することを容易にしました。

つまり、バイデンは勝つために、ガムシャラに勝ちに行く必要がなかったので、勝てたということです。

バイデンは今回の討論会に臨むにあたって、アイスクリームの味をミントからパインに変える必要はありませんでした。

 

5点: —カレン・テュマルティ

私の目には引き分けに映りました。

しかし、彼はレースで先を行っているので、引き分けは勝利を意味します。

 

以下の記事を参照しました。

Here’s how Trump and Biden scored in the final debate

The Washington Post


注1)生きるために必要な糧のこと:転じて経済や雇用の問題を表すことが多い:今回については最低賃金の引上げを巡る発言を指していると思います。

 

さて今回のバイデン氏の主張の中で気になった点が一つあります。

それは「人類はいずれ化石燃料に別れを告げるだろう」という部分です。

内燃機関に関するテクノロジーの優位性は西側諸国、特に日本とドイツにあり、中国やその取り巻きにとっては地球環境保護問題の薄皮一枚下には、そうした技術的差異を一気にゼロにしてしまおうという政治的思惑が見て取れます。

中国は環境保護先進国の日本とは違い、小さな努力で大きく改善される余地が残されており、米国は中国と過剰な政治的取引をすべきではありません。

日本政府はその点について、はっきりと米国に主張するべきです。

 

管理者 黒岩留衣

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