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「もうウンザリした」国連で中国が米国を批判

by 黒岩留衣
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中国の国連大使は木曜日、「新型コロナウイルス後のグローバル・ガバナンス(多国間統治)」を討議するオンラインの公開会合で「米国はすでに十分なほどのトラブルを世界に撒き散らしている」と激しく非難しました。

 

米国のケリー・クラフト国連代表は中国に対し「このウイルスの起源を隠蔽し、その危険を過小評価し、科学的協力を抑制する決断をした」と述べて中国を強く批判しました。

クラフト大使は中国政府の行動が「単なる地域的な流行を世界的な大流行に変えた」と主張しました。

 

これに対し、中国の張軍国連大使はクラフト大使の主張を即座に却下しました。

「私はもうウンザリ(enough is enough)だと言わなければならない。米国はすでに世界に対して十分にトラブルを撒き散らした」と張国連大使は述べました。

彼は「私たちは再び、会議の雰囲気に非常にそぐわない米国からの騒音を聞かなければならなかったことを残念に思う」と述べ、北京(中国政府)は「根拠のない」告発を拒否すると付け加えました。

 

第75回国連総会一般演説でビデオ演説する中国の習近平国家主席

 

この激しい応酬は、トランプ米大統領が事前に録音したビデオを国連総会に送り、Covid-19の大流行とウイルスに関する情報の差し控えを中国の責任にした2日後に行われました。

火曜日、トランプ大統領は中国政府を相手に「ウイルスが中国を離れて世界に蔓延することを容認した」と非難し、Covid-19を「中国ウイルス」と呼びました。

 

これに対し、中国の張国連大使は木曜日、米国の出来事は米国だけが責任を負うべきだと述べました。

同日のセッションで、ロシアの国連代表もクラフト氏の告発を批判しました。

ロシアの国連大使ワシリー・ネベンジア氏は「国連安保理のメンバーの一国に対して根拠のない非難をするために、米国の代表がこの会議と国連安全保障理事会の場を選んだという事実を残念に思う」と述べています。

 

国連事務総長のアントニオ・グテレス氏は繰り返し加盟国間の結束を訴え、米国と中国の関係は「極めて危険な方向に」進んでいると警告しました。

 

CNN

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