トランプ大統領はかつてCNNのことを『クリントン・ニュース・ネットワーク』と呼称して批判したことがあります。
あるいは「フェイクニュース大賞」に選出し、挑発したこともあります。
トランプ大統領を手厳しく批判することで知られるCNNですが、今日の社説は『一線を超えたか?』と思わせるほどの辛辣さでした。
今、アメリカで起こっていることを理解するためにも、今後のアメリカ大統領選挙の行方を占う意味でも、まずはこの辛辣な社説をお読みいただきたいと思います。
トランプ大統領は白人層の支持が得られるのなら、有色人種層を敵に回しても構わないと思っているのかもしれません。
国民の結束を訴えるのではなく、むしろアメリカ社会の分断を望んでいるかのようです。
彼は国民に冷静に語りかけるのではなく、デモに苛立ち、州軍を投入してでも力づくで押さえ込もうとしています。
こうした状況が長期化すれば、アメリカ社会の分断がさらに深刻化し、国際社会におけるアメリカの発言力も低下するでしょう。
反差別行動を力で押さえ込もうとすれば、逆にデモや暴動は激化・長期化するかもしれません。
それはウイルスの感染がさらに拡大する可能性を意味し、それによって経済は一層傷つき、アメリカ経済の低迷が長引くことになるでしょう。
アメリカの威信が傷つくことは、結果的に中国の台頭を許すことになるかもしれません。