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インスリンについての冗談を聞きたいですか?

by 黒岩留衣
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「インスリンについての冗談を聞きたいですか?」

「あなたはそれを得るためにカナダに行かなければなりません。」

しかし、それはもはや冗談でもなければ選択肢ですらもありません。

 

パンデミックによる旅行制限により、アメリカ人は自国の囚人となりました。

北米内でも、メキシコとカナダは、特別に認められた重要な理由がない限り、何千マイルもの国境を閉鎖しています。

資金難に苦しむアメリカ人にとっても、これまで以上にお金が逼迫している今、彼らが自宅で買うことができない医薬品や医療サービスへのアクセスは事実上遮断されました。

 

ステファニー・ボーランドの9歳の息子は、12月に糖尿病と診断されました。

インスリンの処方箋に記入するためにカナダに旅行すると、ミネソタ州のブレーナードに住んでいる自宅から半日もドライブする必要がありますが、それだけの価値は十分にありました。

購入は店頭で簡単に済みました。

数か月分に相当する1パックの注射ペンは、近所での定価530ドルと比較して、カナダでは100ドル未満の費用ですむと彼女は言います。

 

フロリダ大学ゲインズビルの研究者らによる6月の分析によると、処方薬を服用しているアメリカの成人の1.5%のみが海外で薬を購入しています。

しかし、それでも推定230万人です。

多くの医薬品や医療サービスは、価格管理と米ドルの力のおかげで、近隣のカナダとメキシコで安くなっています。

 

科学者が1921年にトロント大学の研究室でインスリンを製造する方法を学んで以来、アメリカ人はインスリンを求めてカナダに行きました。

それを試した最初の患者の1人はアメリカ人でした。

当時の米国務長官チャールズ・エヴァンス・ヒューズの娘エリザベスがその人です。

 

「私はとても幸せで高揚しています」と彼女はカナダから送った母への手紙に、彼女の最初の自己注射と、彼女がその後楽しんだ「莫大な量」の食事について書いています。

国境を越える前に、15歳の少女は自分自身を飢えさせることによって自身の命を管理しました。

それがインシュリンの自己注射をする前の糖尿病患者が利用できる唯一の延命策でした。

 

およそ100年後の現在、全米では国境閉鎖の弊害もあって、インスリンの価格が急騰しており、一部のアメリカ人はまだ自分たちを飢えさせています。

テキサス州に住む1型糖尿病患者であるダニエル・カーライルは「私はいつも、冷蔵庫に何日分のインスリンを補給しているのかを計算しています」と語りました。

「それは私が自分の寿命を知る方法です。私の命は、手元にあるインスリンが尽きた日から3日後に終わるでしょう」と60歳のテキサンは言いました。

 

CNN

 

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