アメリカのドナルド・トランプ大統領は1日、黒人男性が警官に背後から銃撃されたことに端を発した抗議デモが続くウィスコンシン州キノーシャを訪問しました。
トランプ氏は抗議デモでの「破壊行為」は「国内テロ」だと非難しました。
事件は先月23日に、ジェイコブ・ブレイク氏がキノーシャの路上で自分の車に乗り込もうとした際に、警官に至近距離で、しかも背後から7発撃たれたことに始まります。
車内には彼の幼い子供3人が乗っていました。
彼は下半身が麻痺する重傷を負い、医師団によれば『奇跡が起きない限り』歩くことは難しいだろうとのことです。
トランプ氏はこの日、抗議デモの最中に破壊された地域を訪問しました。
「これらの行為は平和的な抗議行動などではなく、本当のテロだ」とトランプ氏は市内の高校の体育館で行われた地元のビジネスリーダーたちとの会議で述べました。
また、警察のとった行動を擁護した上で、メディアは警官が関与した「悪い」出来事にのみ注目していると非難しました。
トランプ氏は警察との衝突で負傷した人々に共感を示し「そのような体験をした人々のことを心苦しく思う」とした一方で、法執行機関に制度的人種差別が存在するとは思わないと述べました。
さらに、州兵がいなければキノーシャは抗議者に「焼き尽くされていただろう」と主張しました。
BBC