米国西海岸の山火事は8日夜から9日にかけての強風で爆発的に拡大しました。
サンフランシスコは濃煙に覆われ昼間も闇に包まれています。
走行中の車はヘッドライトを点灯し、鳥のさえずりも聞こえません。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の気候科学者ダニエル・スウェイン氏は9日のツイッターへの投稿で「カリフォルニア州北部では数多くの大規模な山火事から発生した極めて濃く高い煙流によって、ほぼ完全に太陽が遮られている」と述べています。
複数の山火事の中でも9日の時点で最も危険な状況となっているのは、8日夜にオレゴン州アシュランド郊外で発生したアルメダ・ドライブの火災です。
炎が州間高速道路に沿って拡大したことを受け、同州メドフォードやその周辺では避難命令が出されています。
火災は3000エーカーにまで拡大し、9日までに少なくとも600棟の住宅が深刻な被害を受けたものの、今のところ死者や負傷者は報告されていません。
ウォールストリートジャーナル