スエズ運河で立ち往生している巨大なコンテナ船によって引き起こされた世界的な経済問題は、土曜日にさらに悪化し、数十億ドル相当の商品を運ぶ、より多くの船が封鎖されました。
一方、エジプト当局は、砂嵐の強風のために船が座礁したとの最初の調査が、完全に正確ではなかったかもしれないことを初めて公に認めました。
土曜日の記者会見で、エジプトのスエズ運河庁長官であるオサマ・ラビー中将は、そのような「重大な事故」には通常多くの原因があると述べました。
「天候が理由の1つでしたが、技術的なエラーまたは人為的なエラーがあった可能性があります」と彼は言い、事故原因の調査は継続されていると付け加えました。
土曜日までに、本格的な経済災害の可能性は明白でした。
運河は重要なグローバルポータルであり、1日あたり95億ドル相当の商品を運ぶ船を介して、世界貿易の13％が運河に依存しています。
運河の管理を担当するレスエージェンシーによると、原油、自動車、家畜、その他の商品を運ぶ合計321隻の船舶が、120マイルの水路の両端と中央で大規模な海上交通渋滞に巻き込まれました。
2日前の数は156でした。
土曜日、運河沿いのイスマイリアとスエズの都市の間の水路では、コンテナやその他の貨物を運ぶ何十もの巨大な船が立ち往生している姿を見ることが出来ました。
アナリストによると、紅海と地中海で100隻以上の船が運河に向かう途中でしたが、エバーギブン号を再び浮上させるのに数週間かかるという懸念が高まったため、アフリカの南端を迂回する船が増えてきました。
船は、水路の南の入り口から約4マイル北にあり、砂と泥によって閉じ込められています。
金曜日の夜、船の日本人所有者である正栄汽船は、今後数日間の潮の動きがエバーギブン号を浮上させるための試みに、十分に好意的であるように思われることを示唆し、希望を示しました。
同社の社長である東幸人氏は、記者団に対し、船を再浮上させるための堤防と海底の継続的な浚渫は、運河の水位を上昇させ、船を浮かせるのに役立つ可能性があり、満潮によって救われる可能性があると語っています。
土曜日、14隻のタグボートが船を解放しようとして必死の努力を続けています。
船のプロペラと舵が、70,600立方フィートを移動できる特殊な吸引浚渫船を含む救助装置によって解放されたというエジプトのメディアによる未確認の報告もありました。
正栄汽船は土曜日の声明で、潮の満ち引きが船の解放に役立たない場合、船を再浮上させるために、コンテナを撤去することを検討すると述べています。
スエズ運河庁は金曜日の夜遅くの声明で、オランダに向かっていたエバーギブン号を解放するために「複数の試み」を必要とする可能性があると述べました。
この声明は、当局が運河を再開するためのアメリカからの支援に対し、歓迎の意を表明した数時間後に出されました。
「私たちは他国にない設備と能力を持っており、私たちに何ができるか検討している」とアメリカのバイデン大統領は記者団に語っています。
アメリカ海軍は、浚渫の専門家チームをスエズ運河に派遣し、早ければ今週末にも問題を評価する計画であると、CNNはペンタゴンの情報筋を引用して報じています。
船の乗組員とメンテナンスの管理を担当するベルンハルト・シュルテ・シップマネージメント社は声明の中で「貨物の損傷に関する報告はない」と述べています。
同社によれば、25人の乗組員（全員がインド国籍）は安全であり、今も船内に留まり「すべての関係者と緊密に協力して船を再浮上させるための努力を継続している」とのことです。
より多くの海運会社が、運河の封鎖がまもなく解除されるという自信を失っているように見受けられます。
海事分析会社のロイズ・リストインテリジェンスはツイートで「コンテナ船団がスエズ運河の再開を待つのではなく、南アフリカを迂回する長いルートを取り始めている」と述べました。
運河、またはその近くで発生した、過去に前例のないボトルネックは、コロナウイルスのパンデミックによってすでにストレスを受けているグローバルなサプライチェーンに大きな負担をかける可能性があります。
原材料を工業メーカーや製薬会社に輸送する必要性に加えて、海運会社は消費財に対する並外れた需要に取り組んでおり、既に空のコンテナが不足し始めています。
The Washington Post：2021年3月28日
原題：Hopes for blocked Suez Canal hinge on rising tide potentially freeing ship
引用：https://www.washingtonpost.com/world/suez-canal-ship-crisis-ever-given-stuck/2021/03/27/890cfb88-8e5b-11eb-a33e-da28941cb9ac_story.html
