致命的な新型コロナウイルスとそれが引き起こす病気であるCovid-19について毎日新しい情報が出ており、医者や科学者が学んだことすべてに追いつくのは困難です。
そこで、パンデミックが始まってから何が変わったか、そしてあなたとあなたの家族を安全に保つために、あなたが今、知っておくべきことを纏めることにします。
『発熱、咳、息切れ』は3つの代表的な自覚症状ですが、そのリストの品目は過去数か月にわたって増加しています。
これらに加えて、新しい奇妙な症状が報告されることが増えてきました。
皮膚の発疹とつま先が赤くなり、小さな血栓から腫れあがる『コロナのつま先』と呼ばれる奇妙な症状は、Covid-19の早期警告の兆候である可能性のある新しい症状の一部です。(参照:ヤフーニュース)
その他の症例としては、結膜炎(目がピンク色に染まるように見える症状)・無嗅覚症(場合によっては味覚障害につながる)・せん妄(突然の錯乱)といった症状が見られます。
緊急症状として『目が覚めない』『胸の強い痛み・圧迫感』『突然の精神錯乱』『青みがかった唇』『突然の、且つ重度の呼吸障害』は緊急事態のサインです。
直ちに救急車を呼びましょう。(参照:medical note)
新型コロナウイルス は、大人から子供まで、場合によっては子宮内の胎児でさえ、感染する可能性のある病気です。
問題になるのは、あなたの体がウイルスに対して『どのように反応するか?』です。
専門家はパンデミックの初期に、重篤化する危険性が高いのは65歳以上の高齢者であると警告を発しました。
現在は、それは必ずしも真実ではありません。
20代や30代の健康な若年成人であっても、子供達にさえ死亡者が出ています。
その理由の一部は『サイトカインストーム』と呼ばれる、体の免疫反応がウイルスに対して過剰反応したケースが挙げられます。(参照:ヤフーニュース)
ホワイトハウスのアドバイザーを務めるアンソニー・ファウチ 博士(彼はアメリカにおける疫学の権威として知られる科学者です)はフェイスブックの最高経営責任者マーク・ザッカーバーグ氏との対談で「20代の健康な若者でさえ病気にかかりうる。むしろ若者は何週間も苦しみ続けるケースがある」と述べています。(参照:Bloomberg)
現に24歳の若い女性が80日間も闘病を続けた挙句、死亡した例も報告されています。(参照:CNN)
ファウチ博士は更に「ウイルスから回復した後、若者たちが『慢性疲労症候群』に似た症状を経験していることがわかってきた」とも付け加えています。
「彼らがウイルスを克服し、退院した後も、何週間も何週間も極度な疲労感や倦怠感に苦しめられ続ける可能性が指摘されています」とのことです。(参照:ヤフーニュース)
現在のところ、重篤化するリスクは、年齢・慢性疾患の数・肥満指数が増えるほどに上昇していくことがわかっています。
慢性的な疾患の中でも特にウイルスに対して脆弱であると知られているのは『糖尿病・慢性肺疾患または喘息・心血管疾患・癌(特に化学療法を受けている人)・臓器移植・鎌状赤血球貧血・透析を伴う腎臓病・HIV感染の制御不良・肥満・自己免疫障害』が含まれます。
妊娠はリスクが高まります。
これはパンデミック初期には報告されていなかったことですが、最近になって『ウイルスが胎盤を通して胎児に感染する可能性がある』ことを医師が発見したため、それも一変しました。
妊娠している女性は、集中治療室に入る可能性が50%高くなり、人工呼吸器を装着する可能性が70%高くなることがわかっています。(参照:朝日新聞)
血液型の違いが感染症の重篤化のリスクを左右する可能性が指摘されました。
フランスの国立衛生研究所の研究者が、「血液型がA型の人は新型コロナの感染リスクや重症化リスクが高く、O型の人はリスクが低い」という研究結果を米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表しました。
仮説として、O型の人は血液凝固問題が起こりにくく、血液凝固は新型コロナウイルス感染症の重症化につながる重大な要因であるからだと指摘されています。
血液型がO型の人はA型やB型の人に輸血をしても血液が凝固しないという『輸血のルール』と同じ理屈なのだそうです。
ただし『明確な証拠がない』として疑問を呈する科学者のグループもいます。(参照:CNN)
特別養護老人ホームや介護施設の入居者はコロナウイルスに対して脆弱です。
いうまでもなく、彼らは高齢者で基礎疾患を抱えておられる場合が多く、免疫機能も脆弱だからです。
アメリカで死亡した感染者の約40パーセントがこうした施設の入居者ですが、ヨーロッパでは更に悲惨で50パーセントを超えています。
新規コロナウイルスの正式学名である『SARS Covid-2』の感染の大部分は人から人へです。
ウイルスは主に、感染者が咳、くしゃみ、歌、または会話をすると、空気中に噴霧された呼吸飛沫を介して広がります。
ほとんどの場合、それらの飛沫は感染者から約2メートルの半径を移動できます。
ウイルスは、数日間存続可能です。
ウイルスは時間とともに分解して弱体化しますが、研究報告では、銅で4時間、段ボール紙で24時間、ステンレスとプラスチックで2〜3日間、ウイルスが活性化を保ったままでいられることを確認しました。
報告では、手すり・エレベーターのボタン・宅配の段ボール箱・携帯電話の表面から感染した例があります。
その一方で食品から感染する可能性はほとんどありません。
糞便から感染する可能性は大です。
トイレを使用する際には蓋を閉めてから水を流し、使用後は石鹸で十分に手を洗うことが推奨されています。
飛沫感染の可能性については、ごく最近になってその可能性が指摘されるようになりました。
ウイルスがエアロゾル化して空気中に浮遊する可能性があることを示す証拠がいくつか見つかっていますが、まだ研究段階です。
換気の良い屋内や、風通しの良い屋外であればエアロゾル感染のリスクは大きく下がります。(参照:ヤフーニュース)
朗報としては、ワクチンの開発は順調です。
うまくいけば、今年の年末頃には規制当局に承認申請が出されているかもしれません。
悪いニュースとしては、人が獲得した抗体が長期間保持されない可能性が指摘されています。
ワクチンが開発されても数ヶ月おきに定期接種する必要があるかもしれません。
(参照:CNN health)