Home ブログ テキサスはこの世の地獄になった

テキサスはこの世の地獄になった

by 黒岩留衣
6 views
LINEで送る
Pocket

テキサス州スター郡にあるスター郡記念病院は、新型コロナウイルスに感染した患者でいっぱいで、関係者はリソースを割くべき患者を選び、命を落とす可能性が高い患者を家族のもとに送り返すことになるだろうと話している。

 

ホセ・バスケス医師

スター郡の保健責任者ホセ・バスケス医師は、最も回復の見込みのある患者にどうやって限りあるリソースを割くか、医療従事者が決めるためのガイドラインを郡が作っていたと話した。

郡内唯一の病院であるスター郡記念病院では、どの患者が最も命を落とす可能性が高く、自宅に送り返すべきか、委員会が決めるとバスケス氏は付け加えた。

 

「状況は絶望的だ」

「スター郡記念病院はこれまでのように機能し続けることはできないだろう」

 

郡では毎日、新型コロナウイルスの患者を州内の他の地域や州外にも搬送しているが、テキサス州でも、その近隣の州でも、もはや病院はもう満床だという。

「こうした患者を受け入れる場所がない。テキサス州や近隣の州にもICU病床の空きはない」とバスケス医師は語った。

 

カルフォルニア、フロリダに続いてテキサス州もニューヨーク州を追い抜く

同様の『決断』は、3月にイタリアでも行われていた。

リソースが限られていたため、誰を救うかの選択を迫られたと医師たちは話していた。

その後、イタリアでは流行が落ち着いた。

 

一方、テキサス州はここ数週間で新型コロナウイルスのホットスポットになった。

これまでに40万人以上が感染し、5700人以上が死亡している。

 

「委員会でそれぞれのケースを審査することになると思う」とバスケス医師は語った。

その上で、一部の患者にとっては「遠く離れた場所で1人で死ぬより、愛する家族に自宅で看取ってもらった方がいいだろうと考えている」とも話したという。

 

「これは、もはや津波だ。我々は津波を見ている」

救急治療室の呼吸器科フェデリコ・ヴァレーオ医師は1日で最大70人もの患者を診たという。

その数は、通常のローテーション勤務中に診るであろう患者数の3倍から4倍に達している。

「一つの家族が全員死んだ。酷い、酷すぎる」

 

ヴァレーオ医師によれば、毎日毎日「残念ですが、あなたの御家族は助かりませんでした。お気の毒です」と遺族に訃報を伝え続けた看護師たちは、精神的な疲労が蓄積してしまい、疲れ果ててしまったという。

「テキサスはもう、この世の地獄になりました」

 

スター郡は当初、新型コロナウイルスとの戦いがうまくいっていた。

ところが、テキサス州のグレッグ・アボット知事が、4月の終わりに経済活動を再開させると決めた後に「急激に、且つ恐怖を感じるほどに」感染者数が増加し始めたとバスケス医師は指摘した。

 

リオ・グランデ・シティ(テキサス州スター郡の郡庁所在地)のジョエル・ビジャレアル市長は「私たちがここでやったことは、この国の他の地域が従うべき手本だったはずだが、今ではもうボロボロになってしまった」と嘆いた。

人口約6万4000人のスター郡は、7月1日までの累計で642人だった感染者数が、一月にすら満たない7月27日までに、2倍以上の1655人に増えたことを示している。

 

スター郡判事:エロイ・ベラ

スター郡のエロイ・ベラ判事は7月22日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、緊急の外出禁止令を出した。

禁止令は、人々に対して「自宅で待機するよう」命じ、企業に対してはドライブスルーやテイクアウトを除いて活動を一時休止するよう求めている。

ベラ判事は郡の公式フェイスブックのページに、郡は今「7月4日の独立記念日や連休、その他の社会的機会の最中の人々の行動の結果を目にしている」とも書いた。

 

「残念ながら、スター郡記念病院はリソースも限られていて、医師たちは最早どうすることもできない」

「誰が治療を受け、誰を愛する人々に囲まれて死ぬために家に送り返すか決めなければならなくなるだろう」と判事はコメントした。

「これは、わたしたちのコミュニティーには経験させたくなかったことだ」

 

そして、ベラ判事は人々に家にとどまるよう呼びかけた。

 

「2週間で状況は変えられる。わたしたちにはできる。きっとできる。だから、できる限り家にとどまろう」

「神のご加護を」

 

(参照:CBS News及びCNN

PR




ブログランキングに参加しています

にほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへ

皆様のご協力をお願いいたします。

LINEで送る
Pocket

外信記事を日本語でお届けします