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イスラム圏で広がる反フランス運動

by 黒岩留衣
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金曜日、ロイター通信によるとバングラデシュの首都で数万人のイスラム教徒が「ボイコット・フランス」を唱え、マクロンを「世界最大のテロリスト」と呼ぶ旗を掲げて抗議しました。

AP通信によると、パキスタンでも何千人のイスラム教徒が、フランス製品のボイコットを呼びかけながら、フランスの旗の上を行進しました。

当地の警察官は、首都イスラマバードにあるフランス大使館近くの道路を抗議行動を見越して封鎖したと伝えられています。

 

各地のデモンストレーションは、イスラム世界全体でフランスに対する怒りが高まっている最新の兆候であり、その怒りの矛先は、風刺新聞シャルリー・エブドが発行した預言者ムハンマドを侮辱した風刺画に向けられました。

 

いくつかの都市でイスラム教徒のテロリストによって実行された一連の致命的なナイフ攻撃を受けて、衝撃のあまりフランスはよろめきました。

そしてイスラム教組織に対する取り締まりの強化を含むフランス政府によるテロリズムへの反応は、一部のアラブ諸国とイスラム世界の意識を統一させた近年の記憶にない反応を呼び起こしました。

 

バーレーンでは反フランス抗議行動が行われ、クウェートとカタールの店舗からはフランス製品が棚から撤去されました。

マクロンの肖像画は、トルコとリビアで焼かれたか、あるいは踏みつけられました。

 

2週間前、パリ郊外の教師がクラスでムハンマドの漫画を見せたために首を斬り落とされた後、緊張は急激に激化しました。

警察に射殺された加害者は、18歳のモスクワ生まれのチェチェン系移民であると特定されました。

それ以来、トルコ政府はフランス製品のボイコットを呼びかけ、サウジアラビア、イラン、エジプトを含む他のいくつかのイスラム教国は、風刺画の継続的な宣伝に対する非難を表明する声明を発表しました。

いち早く現場に駆けつけたフランスのマクロン大統領

ガザ地区では、過激派グループのハマスがいくつかの場所で抗議行動を組織しました。

パレスチナ自治区のガザ地区南部の街ハーン・ユーニスでは、金曜日の祈りの後に何百人もの男たちが集まり、運び込まれたマクロンのポスターを踏みつけにしました。

男たちは抗議の看板を掲げ、反フランスのスローガンを唱えました。

 

かつて植民地支配国であったフランスとの友好関係を享受しているレバノンでは、金曜日にベイルートに向けて黒と白の旗を掲げた数十台ものバスが反フランス抗議に参加しました。

金曜日の早い段階で、レバノンの治安部隊は、集会を阻止するために、フランス大使館とフランス大使の公邸であるパインレジデンス周辺の道路閉鎖を発表しました。

 

「我らの指導者よ、永遠なれ!我らの師、ムハンマドよ、永遠なれ!」

有刺鉄線と機動隊の列によって封鎖されたフランス大使館近くの道路で、男性が怒鳴り声を上げていました。

「アッラー以外に神はいない」という言葉で飾られた白と黒の旗が風に揺れていました。

 

「私たちは非常に怒っています」とトリポリから来たという35歳の抗議者は、フランス政府からのコメントについてどのように感じたかを尋ねられたときに言いました。

彼はマスコミで引用されることに対する警戒心のために名乗る事を断りました。

「テロ行為は憎むべきものです。ですが宗教への攻撃は正しくありません」と彼は続けました。

「表現の自由は尊重しますが、だからと言って私たちの預言者を侮辱する必要はないはずです」

 

木曜日は預言者生誕の日であり、世界中の多くのイスラム教徒が愛と平和の日として祝うはずの日でした。

テロ攻撃は聖なる日に多くの人々から非難され、イスラム教徒の政治家や指導者たちは、そのような残虐行為は預言者の平和のメッセージに相応しくないことを強調しました。

しかし、他の人々は侮辱的な風刺画の復活に怒りました。

侮辱に加えて、イスラム教では預言者の写真描写それ自体が禁止されています。

 

「我々は預言者ムハンマドとイスラム教への侮辱を認めない」と抗議行動を主導しているように見える男性が叫んでいました。

「フランスは植民地支配者であり、異教徒であり、裏切り者です!」彼は叫びました。

拍手が続きました。

その後間もなく、抗議者たちはわずか数メートル離れたところに立って、治安部隊にコンクリートの塊を投げつけ始めました。

 

 

Angered at French call to ‘reform’ Islam, tens of thousands gather in protests across Muslim-majority countries

The Washington Post

英国のタブロイド紙デイリーメイルが大量の写真を掲載していますが、中には殺害された被害者の写真も多く含まれています。

教会内で攻撃され、通りの向いにあるレストランに逃げたものの、そこで息絶えたシモン・バレット・シルバさんは駆けつけた救急隊員に向かって「家族に愛してると伝えて欲しい」と言い残して亡くなったとのことです。

ジェラルド・ダルマニン内務大臣は「戦争」という言葉を躊躇なく使用しました。

マクロン大統領はフランスでは「闘将」の二つ名で呼ばれている人物です。

非常にキナ臭い危険な雰囲気が感じられます。

このままでは本当に戦争状態になるのではないかと懸念しています。

 

管理者 黒岩留衣

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