フランスのエマニュエル・マクロン大統領とドイツのアンゲラメルケル首相は、今週新しいコロナウイルスの閉鎖を発表しました。
彼らは休日(それはしばしば旅行の時間を意味します)、あるいは大規模な多世代の屋内集会についての懸念を強調しました。
マクロン氏は水曜日に、ウイルスを抑制するには15日間の封鎖で十分であり「クリスマスと年末の祝祭日の瞬間を家族と一緒に祝える希望を守りたいと望んでいる」と述べました。
フランスの指導者の条件付きで曖昧な発言は、逆にフランス国民の不安を呼びました。
他のヨーロッパの当局者は、より公然と悲観的な説明を提供しています。
水曜日「今年のクリスマスは例年とは違ったクリスマスになるでしょう」と欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長はブリュッセルで記者団に語っています。
フォン・デア・ライエン委員長は、先週のRAC1ラジオ局とのインタビューで、スペインのサルバドール・イラー保健相のコメントを繰り返し引用しました。
「今年のクリスマスは普通ではないでしょう」
パンデミックがクリスマスに与える影響についての懸念は、政治的な境界を越えています。
多くの企業は、売り上げの急増を年末のクリスマスシーズンに依存しています。
しかし、一部の金融専門家は、今年の株式市場の「サンタクロース・ラリー(クリスマスになると株価が上昇すると言われている現象)」はないかもしれないと警告しています。
金曜日に発表された市場ノートで、フィディリティ・インターナショナル証券のグラハム・スミス氏は、休日のイベントが「通常どおりに進行するのか、場合によってはそうならないのか」は不明であると述べました。
一部の政治指導者は、今にして思えば懐疑的とも思えた立場を打ち出し、国の社会生活はクリスマスまでには少なくともある程度は開放されるだろうと述べたことがありました。
英国のボリス・ジョンソン首相は今年の夏、11月までには「大幅な正常化」が見込まれると述べていました。
英国政府は現在、クリスマスの閉鎖があるかどうかについて、国民に明示していないという批判に直面しています。
今週、ジョンソン内閣のメンバーはBBCに対し、人々は「通常よりも大きなグループで集まることができないかもしれない」と懸念していると語っています。
クリスマスや感謝祭を含めて冬のホリデーシーズンを英国と共有する米国では、公式の懸念はより楽観的であり、一部の共和党当局者はホリデーシーズン中に国を解放したままにすることを確約しています。
トランプ大統領は、民主党の挑戦者であるジョー・バイデン候補がクリスマスをキャンセルしようと企んでいると非難しましたが、バイデン候補はこの問題について公に発言したことはありません。
10月のカナダの感謝祭(毎年10月の第2月曜日)の結果は、それがどんなに小さな集まりであっても、ウイルスの蔓延に寄与する可能性があることを示しています。
少なくとも3つの州と連邦政府の当局者は、コロナウイルスの症例の増加を休日に関連付けました。
カナダのジャスティン・トルドー首相は火曜日の全国演説で「私たちが本当に、本当に注意しなければ、クリスマスに開催したい家族の集まりが台無しになるかもしれません」と述べました。
「それは本当に私たちをイライラさせます」
クリスマスまでは、あと1か月以上ありますが、ヨーロッパの多くの地域ではそれが『沈黙の休日』になる兆候が示されています。
英国、チェコ共和国、ドイツの都市は、パンデミックのために伝統的なクリスマスマーケットをキャンセルすると発表しました。
カトリック教会の中心であるバチカンでも、変化が進行中です。
当局は今週、イタリアでの新しい感染の急増を理由に、教皇フランシスコのクリスマスミサへの出席が制限されると述べました。
しかし、一部の専門家は、はるかに多くの制限が必要かもしれない事を示唆しています。
ドイツの介護担当委員であるアンドレアス・ウェスターフェルハウス氏は今週、家族はウイルスが脆弱な人々に広がるのを避けるためにクリスマスを「シフト制」で祝うことを検討すべきだと述べました。
「異常な時期には異常な解決策が必要です」とウェスターフェルハウスはドイツの出版物ビルトに語っています。
「さまざまな家族が別々の日にクリスマスを祝うことも選択肢としてありえると思います」
ベルギーのトップドクターはもっと過激な提案をしました。
ブリュッセルのエラスム病院の感染症部門の責任者であるフレデリック・ジェイコブス医師は、クリスマスのお祝いを7月または8月に延期することを提案しました。
「感染のカーブを抑え込むためには、さまざまな休日を想像する必要があります」とジェイコブスは火曜日にベルギーの放送局RTBFに語りました。
The Washington Post
サンタクロースは赤鼻のトナカイの引くソリに乗ってやってくるからサンタクロースなのであって、サーフボードに乗ってやってくる半裸のサンタクロースはあまり想像したくはありませんね。
まあ、冗談はともかくとして、欧州は今まさに末期的様相を呈しています。
私たちが深夜遅くまでニュースを眺め、固唾を呑んで見守ったあの春の欧州の状態ですら上回る危機的状況です。
クリスマスはとても大切な行事ですが、この状態であればできるだけ小規模で家族だけのパーティで我慢するのも止むを得ないかと思います。
管理者 黒岩留衣