ジョー・バイデン氏は土曜日の夜、大統領選挙を終えた後「アメリカは癒される時だ」と語りました。
その精神に共感し、そしてそれが建設的であるために、我々はあなたが『癒しの政策課題』と呼ぶかもしれないものについて、いくつかの提言をしようと思いました。
これらは主要な政策譲歩ではありませんが、象徴的な政治的重要性を持っています。
元副大統領は「貧民救済修道女会(Little Sisters of the Poor)」に対する政府のハラスメントを終わらせることから始めるべきでしょう。
これは、オバマケアの下で自分たちの保険が、いや応なしに避妊や妊娠中絶薬にも適用されるとして、10年間異議を唱えてきた修道女たちを慰める行為です。
7月、最高裁判所は、修道女に宗教的な理由による適用除外を認めるトランプ政権のルールを支持しました。
ですが、バイデン氏はこの判決を批判し「(2014年に最高裁が信仰上の理由による適用除外を認めた)ホビー・ロビー訴訟以前に存在したオバマ・バイデン時代の政策」を復活させると主張しました。
これらの修道女に対し、彼女らの信念に反して強制する試みをやめたとしても、それが直ちにオバマケアを脅かすことにはないでしょう。
一方で、バイデン氏が過熱する文化戦争の温度を下げることは、信仰心の厚いアメリカ人にとって重要なジェスチャーとなるでしょう。
次に、劣悪な公立学校に閉じ込められた何千人もの低所得の子供たちに『ライフライン』を提供するコロンビア特別区のオポチュニティ奨学金に対するバイデン氏の反対を終わらせることを提案します。
教員組合がこの制度を嫌っているのは、彼らの教育支配に対する挑戦だからです。
しかし、特にCovid-19が公立学校の家族のためのより多くの選択肢の必要性を明らかにしたとき、奨学金に対する平和を宣言することは、何千人もの貧しい親を助け、バイデン氏の優先事項は「教員組合ではなく子供たちである」というメッセージを送ることになるでしょう。
ミスター・バイデン 、もしもあなたがトリプル・プレーを狙うのであれば、トランプ政権下で働いたことのある連邦職員に汚名を着せて、市民社会から追い出したいと願う左派の人々に反対することもできます。
アレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員などは、こうした追放キャンペーンの扇動者の1人です。
バイデン氏は、トランプ政権に仕えたほとんどの職員が、その職務を立派に果たしたと述べたとしても、トランプ政権を賞賛する必要まではありません。
これは左派の一部の人々を怒らせることになるかもしれませんが、バイデン氏が党内左派の言いなりになるのではなく、彼自身の意思で政権を運営するつもりなら、そのようなシグナルを早く送るほうがよいでしょう。
勿論、これですべてのトランプ支持の有権者を納得させるわけではありませんが、バイデン氏の団結の呼びかけが、ワシントンにはよくありがちな、只の美辞麗句以上のものであると多くの人々を納得させられるかもしれません。
もしも、あなたがそれらを聞きたいのであれば、我々は他にも多くの有意な提言をする用意があります。
The Wall Street Journal